2014年7月19日土曜日

Cube 3D Free

 話は6月8日の深夜、ワールドカップ開催前にさかのぼります。

せっかくイグアス社に取り替えてもらったフィラメントもエラーであと一回しか使えない状態になってしまったのを嘆いてもしょうがなく、もういちど取り替えてもらうかとも思ったが、同じことの繰り返しをしていては埒が明かず、イグアス社に無駄な負担をさせてしまうということで、気になっていた秘密兵器の導入に踏み切ることにした。不安なのはブラジルのオンラインショップから購入しなきゃいけないということ。でもホームページからhttp://www.cube3dfree.com/オンラインショップにアクセスすると、なぜか部分的に表示が日本語。ブラジル国外からの購入がメインと踏んで、多言語対応のショッピングサイトに店を開いたものと思われる。ためしに購入を押してみたところ、やはりフォームは日本語で、日本までの送料がそのまま表示される親切さ。(だからといって、フォームに日本語で記入しても届かないので注意。)送料はEMSで31米ドル、船便だと9米ドル。購入するCube 3D Freeは30% OFF表示で167.3米ドル。時間はEMSだと一週間、船便だと1ヶ月程度とのこと。少し高めであるが、地球の裏から送ってもらうので、EMSの31米ドルを選択。計198.3米ドル。決済はpaypalだそうで、初めて使うのでpaypalも登録。paypal加入時にクレジットカードを登録するのだが、カードの認証無しに登録できたような気がする。簡単登録だと月1000米ドルか10万円までしか使用できないそうだが、簡単すぎてちょっと不安になるレベルだった。
どきどきしながら、決済。無事決済できて、オーダーの控えメールが届いた。

それから音沙汰無いまま、時間は過ぎ、6/28日にEMS番号通知が届いた。本文中にあったリンク(ポルトガル語サイト)から送付状況を確認すると27日に投函しましたって、在庫切れで作るのに3週間かかったのか、ワールドカップ見てたのか・・・。ま、送られたのでよしとしときましょうか。物が物だけに通関してくれるか、通関するにしても半年またされるのではないかと心配しながら待つこと一週間。この間にクレジット明細が届いたので引き落とし額確認したところ21,089円でした
。通関中だと思っていた表示は日本へ発送中の表示で、7/7に日本着。ここで、日本郵政のページからもEMSの発送状況を確認できることに気がついた。なにもわざわざ知らない言語の表示を読み解く必要は無かったのである。覚悟していた関税も取られることなく、台風上陸前の7/9に無事家に届きました。



入っていたのはスイッチのついたボードとUSBケーブル。とボードをCubeに止めるネジ。EMS番号通知メールと一緒についていた説明書きと写真を見ると、残量の残ったCubeのフィラメントチップをボードに実装して、Cube本体内のケーブルを分岐させて、それも接続させれとある。手持ちのヤニ入り半田と半田こて、半田吸いのリボンを使って2日かけて接続と実装した。ボードはCubeのフィラメントカートリッジが入る部分にすっぽりはまるはずなのだが、うちのCubeは小さかったらしく(なわけない)どうしてもはまらない。仕方が無いので、CubeのGND/SIGNAL電極と電線をつないで、電線をボードのGND/SIGNALと接続した(これが実は後で問題を引き起こす)。

ボードが嵌りません。


裏面のネジを六角レンチで外すとボードが出てきます。
赤白の線と白黒の線を分岐させて配線をつなぎます
配線はすぐ外れるゴム足の穴から外に出すと筐体を傷つけずに外に出せます。足が外れにくくなって一石二鳥かも。

 分岐させた配線はボードの根元部分につなぎます。電極間隔が狭いので、ショートに注意。

 チップの当たる電極部も線を引き出しました。
後に判明するが、これは誤った接続。一見基板表裏のSIGNAL側のパッドは同じ物に見えて、別だそうです。上面側につなぐと、単にCubeの電極とボードに実装したチップを直結しただけなので、フィラメント残量は普通に減ってしまいます。

こっちが正しい?つなぎ方。
お見せするのが恥ずかしいくらいひどい実装状態のチップ。純正カートリッジから引っこ抜いて、半田付けします。下手につぶしてショートしたらつけなおしになるので、このままです。
 

プリント前の残量表示

プリント中の様子(※接続ミス時のもの)
プリント後の残量表示
 
無事残量表示を減らさずプリントアウトに成功。長い道のりだった。

これで、残った純正PLAフィラメントとCube購入前に先走って買ってしまったバルクのABSが使えます。
 
 
 
おまけ
Cubeで印刷したであろう、ゆがんだケースの中に固まったスライムさんが住んでいました。特許を出願しているようで、いい感じにブラックボックスならぬグリーンボックス化しています。
 
おまけ2
セットアップと印刷概要写真