2013年8月8日木曜日

モデリング-出力(後編)

前編で出力したモデルの不要部分(台座、サポート)を除去する。台座部分は結構とりにくいので、コンロで熱したカッターナイフの刃やドライバーで引き剥がしていたのだが、面倒この上ないので、秘密兵器を購入。
スチロールカッター
 電池式とコンセント式2種類売っていたが、安い電池式を購入。単二電池二個でワイヤに電気を流して発熱させて溶かし切る装置である。出力が足りるか心配だったが、PLAなら電池2本3Vで切断可能であった。軟化点の高いABSにも使えるかどうかはまだ不明。出力足りなければ電池3本仕様に改造すればいいか。
 

 
これで、面倒な台座除去が幾分楽になった。

サポート部分と表面は電動ルーターや紙やすり、スポンジやすり等で削り落としていく。
紙なら#100(JIS)くらいから使える。スポンジペーパーは買い置きしてあった#120を使用。
そして電動ルーター。コンセント式のいいのを嫁から貸してもらいました。
(c)井上直久
へこみや表面ざらつき、段差が残っているが、とりあえず一旦切り上げ。引けや凹みが気になるので、パテ盛りしてみる。
今回は一液タイプのMr.ホワイトパテを使用。二液タイプの”もりもり”もあったはずだが、押し入れの奥にしまいこんだまま。そのうち発掘せねば。固まってなければいいが・・・。
一液のいいところは混ぜなくてもいいことだが、空気に触れなきゃ固まらない特性上固まるのに時間がかかる。一晩放置後再度磨き。
まだまだアラも多いが、お試しなので、ここまで。塗装してみる。PLAがどの程度塗料の食いつくか心配だったが市販の水性プラモデル用塗料で十分喰いついてくれた。本来ならサーフェイサー吹いてからなのだろうが、直塗りしてみる。
今回用意した塗料がこれ。単にトイザラスに置いてあったのがこれだけだったという理由でMr.Hobbyの水性カラーを使用。
ちょっとてかりすぎが気になるが、とりあえず完成。
いろいろ途中面倒な工程が入るが、3Dプリンタは模型用のパーツ形成に使えることがわかりました。

2013年8月7日水曜日

モデリング-出力(前編)

 ソフトを入れたらモデリングである。123D designは英語版しかないが、操作画面自体はアイコンが多用されており、理解できたならそれほど気にはならないが、最初はとっつきにくい部分がある。チュートリアルが充実してはいるが、英語であり細かいニュアンスまではわからない。
 というわけで、日本語版解説書を購入。
自宅ではじめるモノづくり超入門 水野操 著
帯に初期費用0円って書いてあるけど、この本買った時点で2,800円払ってるのですが…。
つーか先に3Dプリンタ買っっちゃったんだけど。自力で出力できずに3Dモデリングするモチベーションって出ない気がするのですが、書店で見つけた人の気をひくためくらいに捉えておきますか。(日経の記事にも同じこと書いてたけど、気にしない。)
内容は123D designの操作方法の解説と今年の5月くらいまでのかな?3Dプリンタの動向なんかも書かれている。Makers Movementの解説も入っていて、ただのマニュアル本ではない解説書に仕上がっている。

マニュアルを読みながらモデリングの練習作を作成。((c)井上直久)ソフトが悪いのか、PCが時代に追いつかなくなったのか、ソフトが良く落ちる。20世紀末の3動作1セーブくらいの気持ちで使わないと泣きを見ることになるレベルである。4年前に必要十分な3D性能を追求して時代にそぐわないフルタワーモデルのPC買ったのになぁ。数日の格闘の末、出来たのが上の写真。できあがったモデルは.stl形式のファイルで出力する。

次にCube Softwareを起動。
出来上がった.stlファイルを読み込む。
Importで.stlファイルを読み込み必要に応じて回転させる。モデリングの時は向きはあまり気にしなくていいが、ここでの向きは非常に重要。選択を誤ると後で泣きをみることになる。
Buildで.cubeファイルを出力。確認することはできないが、.cubeファイルにはサポートと呼ばれる3D出力時の支えのデータが追記されるのだ。3Dモデリングは重力を無視している(バーチャル世界では重力があることの方が処理が面倒)が、出力される物体は地表の1Gの重力下に産み出されるわけで、現実世界の物理法則に逆らうわけにはいけなくなるのである。
出力の途中状態。説明していなかったが、すりガラスのステージ上に専用ののり状のジェル?っぽいのを塗って、その上に下地となるメッシュを印刷し、さらにその上にモデルが出力される。
出力されたモデル。出力にかかった時間は丁度1時間。下地のメッシュとサポートと呼ばれる支えがモデルについたままなので、取り外しが必要になる。高級機だとサポートに水溶性の別材料をつかったりもできるのだが、1ヘッドの低価格機はモデルとサポートは同じ材料である。当然であるがこれが結構強固にくっついているので、取り外しがかなりの手間となる。上に行くほど大きくなるようなモデルを出力した場合サポートだらけになって後々泣くほど面倒になるのだ。他機種に比べ解像度が低い分モデルの表面は結構すじが目立っている。

後編へ続く

2013年8月3日土曜日

ヤマダ電機がcubeの取り扱い開始

ヤマダ電機が予告どおりcubeの取り扱いを開始した。池袋店とオンラインショッピングで本体とフィラメント(サイト内ではCube用マテリアル(材料)となっている)が購入可能な状態である。

ヤマダだから安いということは無く、本体は168000円、フィラメントは一律6300円。ポイント無し。送料無料なのと手持ちのYamadaポイントが使える点のみ他の通販サイトよりお得な感じ。とりあえず、ABSのタン(うす茶色)を注文しておいた。

2013年8月2日金曜日

ソフトウェア

フィラメントを装着した状態。cubeにはWifiが装備されているがメインPCは有線LANなので、付属のUSBメモリでデータの受け渡しを行う。

cubeを使うにはユーザー登録してアクティベートしなくてはいけない。Cubifyのホームページでユーザー登録して、cubeのシリアルナンバーを登録すると4桁のアクティベートコードが発行される。
この番号をcubeに入力することで使える状態になる仕組みだ。
使える状態になったとはいえこのままだと、USBに入っているサンプルファイルしか出力できない。
パソコンに必要ソフトをインストールする必要がある。
cubifyのホームページからCube softwareをダウンロードすることができるのでこのソフトをインストール。このソフトは3Dデータをcubeに出力するデータに変換する機能しかなく、モデリング機能はついていない。
 モデリングするにはモデリングソフトを使う必要があるがcadソフトの老舗であるAutodesk社から123D Designなるソフトが無料で提供されているので、インストール。windows版はWin7/8に対応。Vistaには対応していないので注意が必要。PC版の他、iPad用、ブラウザで操作する online版もある。
これでようやく下準備が終わり。3Dプリントまでの手順は以下になる。
123D Designでモデルを作成(作成したファイルは123dxの拡張子で保存。)
→stlファイルで出力(Cube softwareに読み込める形式)
Cube softwareにstlファイルを読み込み→cubeで出力可能な形式(.cubeファイル)で保存
USBメモリに.cubeファイルを保存 or Wifiで送信→cubeで出力
となる。