このコンテンツは「デスクトップアーミーライセンス」に基づいて創作、提供されています。
というわけで、すでに製品版が発売されている状況ではありますが、製品版を待ちきれずに作ってしまった関節稼動モデルの作り方について説明します。
公式サイトから提供されている3Dデータ形式はstlファイルとなっていますが、この形式出力ファイルを作るフォーマットとしては広く用いられているのですが、編集可能なデータに戻す作業は非常に困難なものになります。
3Dモデルをヘビに例えると、stlは抜け殻のデータと思ってください。中身の無い表面だけのデータになります。うまいこと中身を詰めることができれば、中身のあるヘビのコピーを作れるのですが、穴が開いていたり、形状が複雑すぎるとうまく中身を入れられず、コピーを作ることができなくなるのです。
最近は123D designでもstlを編集可能に戻す機能はついているのですが、デスクトップアーミーのような複雑すぎる形状はフリーズして変種可能な形式に戻すことはできませんでした。他のフリーツール・体験版をいくつか試したのですが、いづれもだめでした。
なので、盛っていくような元の形状を残したまま追加していくような造型は可能なのですが、そのままでは部分的に削るなどの引き算のモデリングはできません。
仕方ないので、stlデータを”3Dで”トレースしてみました。stlデータに近い3D形状を組み合わせて、stlデータと似た形状の”ソリッドデータ”をつくるわけです。
脚部をトレースした状態です。灰色に見えている部分が提供されているstlファイルが見えている部分、青いグラデーションのみが表示されている部分がトレースした部分がstlデータより外側に飛び出している部分になります。
完璧にはトレースし切れていませんが、3Dプリンタの精度がそこまで無いので、このくらいとれていればそこそこ同じものが出てきます。
腕部と脚部をトレースして、分割・はめあわせの関節を作ったモデルが下になります。
製品が出る前に作ったものなので、関節形状は製品とは異なり、一方向のみに曲がるようになっています。
出力して、頭部パーツは一体型で出力したもの、例によってフレキシブルフィラメントで出力したジョイントでつないでいます。一応軸もモデリングしてましたが、形状がいびつだったり、弱かったりなので、爪楊枝を軸にしてます。
塗装したもの。
最近になって、製品版に近い形状のモデリングもしたのですが、3Dプリンターが故障してまだ出力できていません。直したら試してみたいと思います。
ざっくりとですが、こんな感じでモデリングしています。
stlをアナロジックにスキャンしてくれるソフトがあるといいのですが、意外と無いんですよね。
実際にやったことは無いのですがstlを編集可能な形式にするために出力物を3Dスキャンしたくなってしまうことがあります。
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